助け合いの社会を創りたい代表者の想い

株式会社シンプルメーカー代表の市川です。今回は子供もいない私がなぜ子育てする方のキャリアを支援する事業を始めたのか?について、お話したいと思います。

弊社シンプルメーカーは、元々はシステムを受託開発する普通のシステム会社でした。2009年に当時私が27才の時に会社を立ち上げました。
大きな転機は2018年に東北地方にある女川町に一週間滞在したことでした。
すでに東日本大震災から7年も過ぎていましたが、震災のときはまだ起業したばかりで、ろくにボランティアもできなかったことをずっと後悔していました。

東北で変わった人生観

女川町で出会った地元の人たちは、私にテレビでは報道されなかった当日話をしてくれました。被災者としての無念の想い、悲しい別れ、後悔などです。
私は被災した場所を地元の方に案内してもらい、何とも言えない感情が込み上げてきました。

写真は、津波で流された石巻市立大川小学校跡

そして、「人は生きているだけで様々な恩恵を頂いている」ことに気付かされました。これまで貰い続けてきたものをもっと社会に返さなければいけないと思いました。

子ども食堂を始める

勝どき枝豆プロジェクトという団体を立ち上げた時の活動の様子

女川から帰ってきた私は、当時住んでいた東京都中央区で地域の方と枝豆を育てる活動を始めました。勝どきに数平方メートルの場所を借りて、種を蒔きました。
枝豆を育て、みんなで収穫し、ビールを飲みながら枝豆を食べることで、地域のつながりを強くし、助け合いの地域社会を作りたいと考えたからです。
そして、その活動は子ども食堂をやるまでに発展していきます。

月島の長屋で開催した子ども食堂の様子

現在は私自身はその団体(勝どき枝豆プロジェクト)の代表から降りましたが、地域の方たちが代表を引き継ぎ、活動が続いています。助け合いの良い好循環を創ることができました。

子育てしやすい社会を創る

一方、シンプルメーカーの方は、完全在宅に切り替わったことで、子育てを理由に働けない方が全国にたくさんいることを知り、そういった方を雇用していきました。気付けば社員の8割が子育て中の女性になっていました。
そして現在は、子育てする方が安心して働く場を社会に広げていくため、子育て人材に特化したSES事業を始めました。
「子育て」は女性だけの仕事でも問題でもありません。社会全体で考えて、社会全体で子育てに取り組む問題だと私は考えています。そのため「はたママ Project」というWebメディアも立ち上げました。社会全体で子育てについて考え、子育てしやすい社会を創ることができればと考えています。