子育てとジェンダー問題への取り組み

Webメディア「はたママ Project」を運営する弊社シンプルメーカーでは、社員の約8割が子育て中の女性です。
弊社では元々子育てを理由に働くことができない方にテレワークと時短を組み合わせることで働く場を提供しています。

キャリアやスキルがあるのに働けない

子育て中女性の中には、出産、育児をきっかけに「社会から切り離された」気持ちになる方が多くいます。
自分のキャリアやスキルを活かせず、ずっと家で家事や育児をしています。

弊社で採用したSEの女性も、出産をきっかけにSEの仕事を辞めました。育児中はフルタイムで仕事ができず、SEの仕事に戻りたいのに、自分のキャリアとはかけ離れた仕事しかありませんでした。一度はキャリアを諦めていましたが、弊社のことを知り、入社して頂くことになりました。
そういった方が全国にはまだまだたくさんおり、弊社ではそういった子育てする方たちを積極的に採用し、出産・育児によるブランクを埋めるため、社内でトレーニングを行っています。

初めて採用した子育て中の社員

まだテレワークが今ほど浸透していない2015年2月に、とある会社の紹介で、在宅勤務で子育て中の方を1日数時間程度、仕事をして頂くことにしました。
簡単な仕事でしたが、その方は、働くことに喜びや、やりがいをとても感じていました。

当たり前にやって当然の家事や育児、誰にも褒められることもない中、仕事を通じてなら社会とつながることができ、時には感謝されることさえありました。
子育て中の方は、働くモチベーションが圧倒的に高く、時間的な制約がある分、短時間ですごい集中力を発揮します。
昨今、働き方改革が叫ばれる中、これほど効率の良い人材は他にいないのではないかと思います。

家事・育児は女性の仕事と決めつける古い価値観

共働き家庭が増えてきていますが、未だに男性は外で仕事をし、女性は家で家事・育児をするといった昔の価値観が根強く残ります。
共働き家庭ですら、女性の方に家事・育児の負担の割合が多いケースも少なくありません。

2022年4月からでは育児休業法が改正され、男性の育休も促進されています。
その背景には、労働人口減少問題を理由にした女性の雇用促進と、産後1年間の女性の死因の1位に挙げられる「産後うつなどによる自殺」があります。
男性の家事・育児への参画を促進し、女性への負担を減らすことは、重要な社会課題です。